畑しごとの日々|未経験からの果樹栽培

愛知で柿や柑橘を中心に、果樹や野菜を育てる未経験からの記録と無人販売のリアルを紹介するブログです。

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柿の実が緑のまま落ちる!原因と対策・生理落果の見分け方

我が家では富有柿・次郎柿・蜂屋柿を育てています。毎年、秋にはおいしい柿を収穫できるよう、一年を通して管理を続けています。

ところが今年の梅雨、畑へ行くたびに気になる光景を目にするようになりました。

富有柿1本だけ、小さな緑色の実が次々と落ちているのです。

最初は数個だった落果も日に日に増え、気が付けば木の下にはたくさんの実が転がっていました。

富有柿の木の下には、小さな緑色の実がたくさん落ちていました。

富有柿の木の下には、小さな緑色の実がたくさん落ちていました。

「病気かな?」
「害虫にやられたのかな?」

果樹は一年かけて育てるだけに、小さな異変でも気になります。

一方で、同じ畑で育てている他の富有柿や次郎柿、蜂屋柿は、それほど落果は見られず順調に実を付けています。

なぜこの富有柿だけ落果が多いのだろう。

そう思い、落ちた実を一つひとつ観察しながら原因を調べてみることにしました。

今回は、実際に畑で確認した内容をもとに、生理落果と害虫の見分け方、そして我が家で実践している落果対策について紹介します。

同じように柿の落果で悩んでいる方の参考になれば幸いです。


柿の実が緑のまま落ちる3つの主な原因

梅雨から夏にかけて柿の実が落ちる原因はいくつかありますが、代表的なのは次の3つです。

生理落果

もっとも多いのが「生理落果」です。

柿の木は、自分が育てられる数以上に実を付けることがあります。

そのため、木の体力や栄養のバランスを考え、育てきれない実を自然に落としてしまいます。

これは病気ではなく、残った実を大きく育てるための自然な働きです。

特に梅雨から7月頃は、生理落果が起こりやすい時期と言われています。

天候によるストレス

柿は環境の変化にも敏感です。

梅雨の長雨で土が湿りすぎたり、その後急に暑くなったりすると、木に大きな負担がかかります。

その結果、小さな実を落としてしまうことがあります。

カキノヘタムシガなどの害虫

注意したいのがカキノヘタムシガです。

幼虫がヘタの部分から実の中へ入り込んで食害すると、小さいまま落ちたり、熟す前に落果したりします。

害虫が原因の場合は、早めの対策が大切になります。


生理落果?害虫?落ちた実を観察してみました

私も最初は害虫を疑いました。

そこで、落ちている実を一つずつ拾い、ヘタの周りをじっくり観察してみました。

確認したのは次のポイントです。

・ヘタの周りに小さな穴はないか

・虫のフンのような茶色い粉は付いていないか

・ヘタの裏側が茶色く変色していないか

ところが、拾った実にはそのような跡は見当たりませんでした。

さらに木全体を見上げてみると、枝には1~2個ずつ実がしっかり残っています。

生理落果後も枝には元気な実が残っています。秋の収穫が楽しみです。

生理落果後も枝には元気な実が残っています。

柿は、生理落果が終わるとこのくらいの着果数になることが多く、木にとっては無理のない状態だそうです。

一方で、同じ畑の次郎柿や蜂屋柿は、それほど落果せず順調に育っています。

それほど落下は多くない蜂屋柿

それほど落下は多くない蜂屋柿

同じ環境で育てていても、木によって落果の程度が違うことに驚きました。

富有柿はもともと実付きが良い品種なので、その分、生理落果が多くなった可能性も考えられます。

もちろん、この時点で害虫の可能性を完全に否定できるわけではありません。

だからこそ、これからも注意深く観察を続けていこうと思っています。

 


落ちた実はすべて回収しています

生理落果の可能性が高いとはいえ、落ちた実をそのまま放置することはしていません。

もし見えないところで害虫が入り込んでいた場合、そのまま地面に残しておくと幼虫が育ち、翌年以降の被害につながる可能性があるからです。

そこで我が家では、落果した実を見つけたらその都度拾い集めるようにしています。

ところが、この時期の畑は蚊がとても多く、少し作業をしているだけでも次々と寄ってきます。

長袖を着ていても刺されることがあり、落果を拾うだけでも一苦労です。

それでも「来年の被害を少しでも減らしたい」という思いで、木の周りを何度も歩きながら拾い集めました。

落下の多かった富有柿では、かごいっぱいになるほどの落果が集まっていました。

蚊と格闘しながら回収した落果。見つけるたびに拾い集めています。

蚊と格闘しながら回収した落果した柿。

落ちた実を拾うことが大切な理由

「落ちた実は、そのまま土に返せば肥料になるのでは?」と思う方もいるかもしれません。

しかし、果樹栽培では落果した実を放置しないことが大切です。

もし落果の原因がカキノヘタムシガなどの害虫だった場合、実の中にいる幼虫はそのまま成長し、土の中でさなぎになります。そして翌年には成虫となって再び柿の木へ戻ってくる可能性があります。

今回、私が拾った実には害虫らしい跡は見つかりませんでした。それでも、目では分からない初期の食害があるかもしれません。

だからこそ、「念のため拾って処分する」という気持ちで作業を続けています。

少し手間はかかりますが、この積み重ねが来年以降の被害を減らすことにつながると考えています。

 

その後の柿の様子はこちらからどうぞ

www.hataketohon.com

 


我が家の今後の管理予定

少し前に柿の木の消毒を行ったばかりなので、現時点では追加で薬剤を散布する予定はありません。

今後は、まず落果した実を見つけ次第回収し、木の周りを清潔に保つことを続けます。

そして7月中旬には予定どおり消毒を行い、その後も実の様子を見守っていく予定です。

現在、富有柿は生理落果によって実の数が減りましたが、枝にはまだ元気な実が残っています。

これから夏の暑さを乗り越え、秋には無事に収穫できることを期待しています。


富有柿だけ落果が多かった理由を考えてみました

今回、不思議だったのは、落果が多かったのが富有柿1本だけだったことです。

同じ畑には次郎柿や蜂屋柿も植えていますが、こちらはそれほど落果していません。

同じように管理をしていても、木の勢いや根の張り方、日当たり、土壌の状態など、わずかな違いで落果の程度が変わることがあるのかもしれません。

もちろん、本当の原因は分かりません。

だからこそ、決めつけるのではなく、毎年観察を続けながら記録を残していくことが大切だと感じています。

こうした経験を積み重ねることで、自分の畑に合った管理方法が少しずつ見えてくるのではないでしょうか。


今後試してみたい資材にも期待

先日参加した農業展では、植物が暑さや乾燥などの環境ストレスに負けにくくなることを目的とした「バイオスティミュラント資材」の説明を聞く機会がありました。

その中で紹介されていた「ラプラス」という資材にも興味を持っています。

今回の落果との関係はまだ分かりませんし、実際に効果があるかも試してみなければ判断できません。

ただ、もし木の勢いを保つことにつながるのであれば、今後少しずつ試しながら様子を見ていきたいと思っています。

結果が出たら、実際の変化もこのブログで紹介する予定です。


まとめ

今年は富有柿1本だけ、小さな緑色の実がたくさん落ちて心配になりました。

実際に落ちた実を観察してみると、害虫によく見られる穴やフンは見当たらず、生理落果の可能性が高いと感じています。

それでも、落果した実は放置せず、その都度回収することを続けています。

もし害虫が隠れていたとしても、翌年の被害を減らすことにつながるからです。

果樹栽培は、野菜のようにすぐ結果が出るものではありません。

一年を通して木の様子を見守り、その年の天候や生育状況に合わせて管理を続けていくことが大切だと改めて感じました。

今年はまだ夏が始まったばかりです。

残った実が元気に育ち、秋には甘く実った柿を収穫できることを楽しみに、これからも毎日の見回りを続けていきたいと思います。

同じように柿を育てている皆さんの木も、元気に夏を乗り越えてくれることを願っています。

 

前の年に柿がほぼ全部落下してカキノヘタムシ対策に高圧洗浄機で粗皮取りをした話はこちらからどうぞ

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