叔父から引き継いだとはいえ、週に何日か数時間、山の中の畑仕事をするのは私にとってとても楽しく、気分転換にもなっています。
実は数年前まで、畑どころではない生活をしていました。
実父と義父母の3人の介護をしていて、その3人が約1年半の間に次々と亡くなりました。特に実父は、母が亡くなった後も23年近く様子を見に通っていたこともあり、急死した後は何をする気にもなれない時期がありました。
そんな中で少しずつ始めたのが畑仕事です。
土に触れ、季節の変化を感じながら作業するうちに、少しずつ気持ちが前を向くようになりました。
畑は私にとって確実に心のリフレッシュになっています。
ただ、ふと思うことがあります。
「この畑仕事、採算は取れているのかな?」
そこで今回は、2026年5月に収穫して我が家で食べた野菜や果物を記録し、自家消費額を計算してみました。
ちなみに我が家は夫と二人暮らしです。
5月に食べた野菜と果物を集計してみた
5月は毎日メモを取りながら、畑や果樹で収穫したものを記録しました。
主な野菜は、新玉ねぎ、大根、サニーレタス、きゅうり、じゃがいも、長芋、山芋、ブロッコリー、スナップエンドウ、ニラ、ねぎ、大葉、らっきょうなどです。
果物は、甘夏、清見オレンジ、スイートスプリング、レモン、グレープフルーツ、文旦などをたくさん食べました。
特に今年は柑橘類が豊作で、ほぼ毎日何かしらの果物を食べることができました。
収穫したものを食卓に並べるのが当たり前になっていましたが、実際に記録してみると改めてその量の多さに驚きました。
自家消費額を計算してみた結果
近隣スーパーの価格を参考に計算してみました。
自家消費した野菜の内訳
| 品目 | 自家消費額(概算) |
|---|---|
| 新玉ねぎ・玉ねぎ | 600円 |
| 大根 | 255円 |
| サニーレタス | 340円 |
| きゅうり | 420円 |
| じゃがいも | 500円 |
| 長芋・山芋 | 950円 |
| 里芋 | 180円 |
| ブロッコリー | 625円 |
| スナップエンドウ | 350円 |
| にんじん | 80円 |
| ニラ | 150円 |
| ねぎ | 480円 |
| 大葉 | 150円 |
| らっきょう | 180円 |
| かぼちゃ | 150円 |
| 合計 | 約5,400円 |
自家消費した果物の内訳
| 品目 | 自家消費額(概算) |
|---|---|
| 甘夏(37個) | 4,440円 |
| 清見オレンジ(15個) | 2,250円 |
| スイートスプリング(20個) | 3,000円 |
| レモン(約10個) | 1,000円 |
| グレープフルーツ(7個) | 1,050円 |
| 文旦(4個) | 800円 |
| 合計 | 約12,500円 |
野菜の自家消費額は約5,400円。
果物の自家消費額は約12,500円。
合計すると約17,900円になりました。
集計してみて驚いたのは、野菜より果物の割合が圧倒的に高かったことです。
特に甘夏、清見オレンジ、スイートスプリングの3種類だけで約9,700円分になりました。
毎日のように食べていたのであまり意識していませんでしたが、もしスーパーで購入していたらかなりの金額になります。
果樹は植えてから収穫まで時間がかかりますが、一度成木になると長く楽しめるのも魅力だと改めて感じました。
無人販売の売上と合わせると
以前の記事でも紹介しましたが、5月の無人販売の売上は18,990円でした。
その記事はこちらから
今回計算した自家消費額17,900円と合わせると、
36,890円
になります。
もちろんこれは利益ではありません。
それでも、「売れた金額」だけではなく、「買わずに済んだ金額」も含めて考えると、畑の価値が少し見えてきたような気がします。
5月の畑関係の支出
一方で、5月に畑へ使った費用も集計してみました。
農業用具代は26,843円。
さらに、さつまいも、かぼちゃ、なす、きゅうりの苗代として2,648円かかりました。
合計すると29,491円です。
ただし今月は例年より支出が多めでした。
苦土石灰や発酵鶏ふんをまとめ買いしたほか、除草剤、草刈り機の刃、暑さ対策用の空調服など比較的高額なものも購入しています。
ちなみに昨年の実績では、農業用具・種・苗代を合わせた月平均は約26,000円でした。
そのため、5月だけを切り取って判断すると実際よりも支出が多く見えているかもしれません。
最終的な5月の収支は?
ここで、5月の「収入(売上+自家消費額)」と「支出」を合わせて、最終的な収支を計算してみます。
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全体の収入(売上+自家消費): 36,890円
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全体の支出(用具・苗代など): 29,491円
単純計算では7,399円の黒字という結果になりました!
畑がつないでくれる人との縁
畑で収穫した野菜や果物は、自宅で食べるだけではありません。
友人や親戚にもよく持って行きます。
父方の親戚はとても仲が良く、父が元気だった頃は畑で採れた野菜や海の幸、手料理などをたくさんいただいていました。
一人で暮らしていた父の家にも頻繁に顔を出してくださり、何かと気にかけてもらっていました。
父が亡くなった今、そのお礼の気持ちも込めて収穫物を届けています。
また、父亡き後も親戚付き合いを大切にしたいという思いもあります。
最近ではいとこたちとLINEでつながり、ランチ会を企画してそこで野菜や果物を渡すこともあります。
叔父叔母たちも高齢になりました。
顔を見せて話をするだけでも喜んでもらえます。
私は野菜や果物を届けに行っているだけなのですが、帰り際に「これも持っていきな」と家にあるものをくださる方もいらっしゃいます。
5月だけでも、
- たけのこ
- お茶
- 地元で有名なお菓子の詰め合わせ
- 名古屋コーチンの卵
- わらび
-
デパート限定のかわいいラムネ菓子
- しらす干し
- 生しらす
- 月桂樹の葉(ローリエ)
- 和紅茶
- 紫玉ねぎ
- レトルトカレー
- コハダの酢漬け
- 花
- 菊の株
- マリーゴールドの苗
- キャベツ
- 大根
- 人気のドーナツ
など、たくさんのいただき物がありました。
もちろん見返りを期待しているわけではありません。
でも畑があることで人とのつながりが生まれ、そのつながりが続いていることに感謝しています。

デパート限定のかわいいラムネ菓子
私が畑を続ける理由
最近は異常気象のニュースを目にすることが増えました。
野菜や果物の価格が上がったり、お米不足が話題になったりすることもあります。
これから先も気候変動の影響は続いていくのではないかと感じています。
そんな中で、自分で食べ物を育てる方法を知っていることはとても大切なことだと思っています。
もちろん畑は楽しいことばかりではありません。
草取りもありますし、虫もいます。
頑張って育てても思うように収穫できない年もあります。
それでも土に触れ、作物を育て、収穫して食べる。
そして人とのつながりも生まれる。
私にとって畑は単なる採算だけでは測れない存在です。
今回5月の数字を計算してみて、改めてそう感じました。
収支だけを見ると、畑は決して大きく儲かるものではないかもしれません。
それでも家計を助けてくれ、心を癒してくれ、人との縁をつないでくれる。
さらに、自分で食べ物を作る力を身につけられる。
私にとって畑には採算以上の価値があります。
これからも無理のない範囲で畑仕事を楽しみながら続けていきたいと思います。