4月の売上報告では、「暖かくなると甘夏などのさっぱりした柑橘が売れ始めるのではないか」と予想していました。
そして迎えた5月。
その予想は見事に当たり、無人販売所は久しぶりに大きな賑わいを見せてくれました。
特に甘夏が大躍進。
さらに清見オレンジやグレープフルーツも好調で、改めて口コミの力の大きさを感じる1か月になりました。
一方で、野菜では反省点もたくさんありました。
今回は5月の売上公開とともに、実際に感じた販売の工夫や失敗から学んだことを記録しておきたいと思います。
※4月の振り返りはこちら
2026年5月の無人販売売上
まずは5月の売上からご紹介します。
野菜の売上
- スナップエンドウ:800円
- 新玉ねぎ:700円
野菜合計:1,500円
果物の売上
- 甘夏:9,590円
- 清見オレンジ:4,900円
- グレープフルーツ:2,700円
- 文旦(小):300円
果物合計:17,490円
5月の総売上
18,990円
5月は売上のほとんどを果物が占める結果となりました。
ここまで果物の比率が高くなったのは初めてかもしれません。
改めて、季節によって売れる商品が大きく変わることを実感しました。

昨年との比較で見えてきたこと
毎月の売上記録を続けている理由の一つは、前年との比較ができるからです。
数字で振り返ると感覚だけでは気付けない発見があります。
| 項目 | 2025年5月 | 2026年5月 |
|---|---|---|
| 野菜売上 | 7,600円 | 1,500円 |
| 果物売上 | 6,347円 | 17,490円 |
| 合計 | 13,947円 | 18,990円 |
結果として、
昨年より5,043円の売上アップ
となりました。
昨年はスナップエンドウやそら豆が売上の中心でした。
ところが今年は果物が大活躍。
野菜の減少分を果物が大きく上回る形になりました。
こうして見ると、うちの無人販売所では柑橘類が大きな強みになりつつあることが分かります。
甘夏が大躍進した理由
5月の主役は間違いなく甘夏でした。
4月の時点では思ったほど動きませんでしたが、気温が上がり始めた5月後半から急激に売れ始めました。
やはり暖かくなると、さっぱりした柑橘を求める方が増えるようです。
今年はありがたいことに柑橘の木13本がほぼ豊作。
収穫量が非常に多く、このままでは売り切れない可能性もありました。
そこで価格を見直しました。
昨年は
4個300円
でしたが、
今年は
2個100円
に変更しました。
利益だけを見ると安く感じますが、無人販売では鮮度が大切です。
売れ残って品質が落ちるよりも、新鮮なうちに食べてもらう方が良いと考えました。
結果的にはこの判断が正解だったと思います。
清見オレンジはポップがきっかけで人気商品に
今年特に驚いたのが清見オレンジです。
清見オレンジはスーパーでは見かけても、品種名までは知らない方が意外と多いようです。
そこで、
- どんな柑橘なのか
- 甘みが強いこと
- 果汁が多いこと
などを書いた手書きポップを設置しました。
すると徐々に購入してくださる方が増え、5月には置けば売れる状態になりました。
ある常連さんから、
「友達にあげたら、また買ってきてって頼まれたのよ」
と教えていただきました。
その言葉を聞いたときは本当に嬉しかったです。
無人販売は直接お客さんと会話する機会が少ないので、こうした感想は何より励みになります。
同じ柑橘同士でも競合することが分かった
今回、販売していて面白い発見もありました。
清見オレンジが並んでいる間は、甘夏の動きが鈍かったのです。
ところが清見オレンジが終了すると、今度は甘夏が一気に売れ始めました。
お客さんの立場で考えると当然かもしれません。
同じ柑橘類が複数並んでいると、より魅力的に見える方を選びます。
つまり、
自分の商品同士で競争していた
ということです。
来年は収穫時期や追熟のタイミングを工夫しながら、売り場に並べる順番も考えていきたいと思います。
グレープフルーツ人気に驚く
グレープフルーツも予想以上の売れ行きでした。
以前は売れ残ることもありましたが、今年は土日限定で販売する方法を試しました。
すると売れ残りがほとんどなくなりました。
さらに常連さんから、
「友達もファンになって土日に取り合いになっている」
という話まで聞きました。
思わず笑ってしまいましたが、とてもありがたい話です。
我が家のグレープフルーツは一般的なものより甘みが強く感じられます。
それを実際に食べた方が周囲へ伝えてくれる。
小さな無人販売所にとって、これ以上ありがたい宣伝はありません。
広告費をかけなくても、商品の良さが口コミで広がる。
これが地域密着型の無人販売の魅力だと思います。
野菜は反省点の多いシーズンだった
果物が好調だった反面、野菜は苦戦しました。
最大の反省はそら豆です。
昨年は3,000円以上売れた人気商品でしたが、今年は植え付け時期を逃してしまい栽培できませんでした。
また、スナップエンドウはうどんこ病が発生。
収穫量が大幅に減ってしまいました。
野菜は天候だけでなく病気の影響も大きく受けます。
改めて事前の管理の重要性を感じました。
新玉ねぎは収穫方法を変えて成功
反対に成功したのが新玉ねぎです。
昨年は一気に収穫して並べたため売れ残りが発生しました。
新玉ねぎは長期保存に向かないため、急いで知人に配ることになりました。
そこで今年は、
「大きくなったものから順番に収穫する」
方法に変更しました。
すると毎回ちょうど良い量を並べることができ、売れ残りもほとんどありませんでした。
収穫を分散させるだけで結果が大きく変わることを学びました。
来年はもう少し植え付け本数を増やしてみようと思います。
継続してきたからこそ見えてきたこと
無人販売を始めた頃は、清見オレンジもグレープフルーツもほとんど知られていませんでした。
それでも毎年少しずつ並べ続け、ポップを書き、味を伝え続けてきました。
その結果、少しずつリピーターが増えています。
5月の売上18,990円という数字も嬉しかったですが、それ以上に嬉しかったのは、
「また買いたい」
と思ってくださる方が増えていることです。
無人販売は信用が何より大切です。
私は販売する前に必ず味を確認し、
- 今年は甘いのか
- 酸味が強いのか
- 食べ頃なのか
をできるだけ正直に伝えるようにしています。
派手な宣伝はできませんが、こうした積み重ねがリピーターにつながっているのかもしれません。
まとめ
2026年5月の無人販売売上は18,990円でした。
昨年より5,043円増え、特に甘夏・清見オレンジ・グレープフルーツが大きく売上を支えてくれました。
一方で、そら豆の植え付け時期を逃したことや、スナップエンドウの病気対策など反省点もありました。
無人販売を続けていると、成功よりも失敗から学ぶことの方が多いように感じます。
それでも毎年記録を残し、少しずつ改善していくことで売り場も成長している実感があります。
6月からは夏野菜のシーズンが始まります。
今年の反省を活かしながら、お客さんに喜んでもらえる野菜や果物を並べられるよう、これからも畑仕事を頑張っていきたいと思います。
5月の畑の採算についてはこちらからどうぞ