畝作りで見つけたグレーの幼虫
畑で畝作りをしていると、ときどき土の中から幼虫が出てくることがあります。
今回、畝を作っていた夫から「根切り虫が結構いた」と言われました。
実際に見てみると、グレーっぽい色をした幼虫が数匹。大きさは数センチほどで、触ると体をくるっと丸めるような動きをします。

調べてみると、どうやらこれは「根切り虫」と呼ばれる虫のようです。
根切り虫とは、野菜の根元をかじってダメにしてしまう虫のことらしい。
なんともすごい名前です。
空からは鳥、土の中ではモグラや野ネズミ、そして根切り虫などのいろいろな種類の虫。
みんな生きるために頑張っているんだね、と思いつつも、やっぱり私たちもおいしい野菜は食べたい。
畑をしていると、こうした自然との付き合い方を考えることがよくあります。
根切り虫とはどんな虫?
根切り虫とは、特定の一種類の虫の名前ではなく、ガの幼虫の総称です。
代表的なものには次のような虫がいます。
- ヨトウガ
- タマナヤガ
これらの幼虫は昼間は土の中に潜み、夜になると地上に出てきて野菜を食べます。
特に問題になるのが、苗の根元をかじってしまうことです。
朝畑を見ると、
「昨日まで元気だった苗が突然倒れている」
という衝撃的なことがあります。
苗の根元を見ると、茎が切られたようにかじられていることがあり、近くの土を少し掘ると丸まった幼虫が見つかることもあります。
このように根元を切るように食べてしまうことから、「根切り虫」と呼ばれているそうです。
根切り虫の被害を受けやすい野菜
根切り虫は、特に苗が小さい野菜で被害が出やすいと言われています。
代表的な野菜は次のようなものです。
- キャベツ
- 白菜
- レタス
- ブロッコリー
- ネギ
- トマト
特に苗を植えたばかりの時期は、茎が柔らかく被害を受けやすくなります。
家庭菜園では「苗を植えたのに翌朝倒れている」というトラブルの原因の一つが、この根切り虫です。
根切り虫が増える時期
根切り虫は一年中活動しているわけではなく、特に増えやすい時期があります。
主な発生時期は次の通りです。
春(4月〜6月)
秋(9月〜10月)
春は冬を越した幼虫が活動を始める時期で、野菜の苗を植えるタイミングと重なります。
そのため家庭菜園では、春の植え付けの時期に被害が出やすくなります。
秋もガが卵を産むため幼虫が増えやすい時期です。
家庭菜園では、この二つの時期に注意して観察することが大切です。
畝作りのときに見つかるのはむしろ良いこと
畝作りのときに根切り虫が出てくると驚きますが、実はこの段階で見つかるのは悪いことではありません。
むしろ苗を植える前に減らすことができるからです。
畑を耕すと、土の中にいた幼虫が地表に出てきます。
そのままにしておくと鳥に食べられることもありますし、晴れた日に土を乾かすだけでも幼虫が減ることがあります。
家庭菜園では、
- 見つけた幼虫を取り除く
- 土をよく耕す
- 土を乾かす
といったシンプルな方法でも、被害をかなり減らすことができます。
オルトランは使った方がいい?
家庭菜園の害虫対策としてよく知られているのがオルトラン粒剤です。うちの畑でも虫の害が増えてきたときはまずオルトラン粒剤が適用する野菜かどうか調べます。
苗を植えるときに株元の土に混ぜて使う薬剤で、アブラムシなどの害虫対策として利用されることが多いです。
ただし、根切り虫対策としては必ずしも必要とは限りません。
今回のように畝作りの段階で数匹見つかった程度であれば、
- 見つけた幼虫を取り除く
- 苗を植えたあと様子を見る
- 苗が倒れたら土を少し掘って確認する
といった方法でも十分対応できることが多いと思います。
家庭菜園では、まずは観察して状況を知ることも大切ですね。
畑作業は虫との付き合い
畑で野菜を育てていると、どうしても虫とは無縁ではいられません。
畝作りのときに幼虫を見つけると少し気になりますが、それも畑の自然の一部なのだと思います。
今回のように苗を植える前に見つけることができたのは、苗を守るという意味ではむしろ良かったのかもしれません。
これから苗を植えるときは根元の様子を少し注意して観察してみようと思います。
家庭菜園は、野菜を育てるだけでなく自然のしくみを教えてくれる場所でもありますね。
畑の困った虫の話はこちらにも