はじめに|追熟に興味を持ったきっかけ
畑では伊予柑を栽培しています。
もともと「追熟」に興味を持つようになったのは、以前、叔父からいただいた甘夏がきっかけでした。
「1か月くらい置いてから食べるといいよ」
と言われ、その通りにしてみたのですが、1か月後でもかなり酸っぱく、正直あまりおいしく感じませんでした。
そのまま食べるのをやめて放置していたところ、数か月後にふと思い出して食べてみると、驚くほど甘くなっていたのです。
デコポンでも似たような経験があり、「柑橘は追熟で本当に味が変わるんだ」と感じるようになりました。
そこで今年は、伊予柑でも収穫時期と追熟期間による味の違いを記録してみることにしました。
ネットの情報だけでは難しかった
柑橘の収穫時期や追熟期間について調べると、
- ○週間保存するとよい
- ○月収穫がベスト
- 酸味が抜けるまで待つ
など、さまざまな情報が出てきます。
しかし実際に試してみると、ネット通りにやってもうまくいかないこともありました。
その年の気候や木の状態によっても違うのかもしれません。
それならば、自分で毎年記録を残しながら「我が家の伊予柑の一番おいしいタイミング」を探してみようと思うようになりました。
1/9収穫と1/15収穫の伊予柑を食べ比べ
今年は、
- 1月9日収穫
- 1月15日収穫
の伊予柑を保存し、追熟させながら食べ比べを行いました。
2月上旬に試食した時点では、かなり違いがありました。
1/9収穫分は、すでに酸味が少し抜け始めており、甘味とのバランスがよくなっていました。
「もう十分おいしい」と感じる人もいそうな味です。
一方で、1/15収穫分は、まだ酸味が強く感じられました。
収穫がわずか数日違うだけでも、追熟の進み方には差があるように感じました。
伊予柑は追熟で甘くなる?
今回の経験では、伊予柑は保存することで徐々に甘味が増していくように感じました。
収穫直後は酸味が強めだったものも、時間がたつにつれて味が丸くなっていきます。
特に3月中旬ごろには、
- 甘味がしっかり出ている
- 酸味がやわらぐ
- 果汁も十分ある
という状態になっていました。
我が家では、この頃が一番おいしく感じました。
スーパーでも伊予柑は3月頃まで販売されていますが、ある程度保存されることで甘味が増しているのかもしれません。
保存方法はとてもシンプル
保存方法はかなり簡単でした。
- 暖房のない室内
- 新聞紙では包まない
- かごにそのまま入れる
という方法です。
特別なことはしていませんが、ほとんど腐ることはありませんでした。
3月19日の時点でも、多くの伊予柑が問題なく食べられる状態でした。
一部は少ししおれてきたものもありましたが、中身はまだ十分おいしく食べることができました。
温度が低めの場所なら、2か月程度は保存できそうだと感じています。
2024年の記録を振り返る
ちなみに、2024年の記録を見返すと、次のように書いてありました。
- 12月収穫分は2月下旬でもまだ酸っぱい
- 2月下旬から徐々に酸味が抜ける
- 3月下旬には甘くなる
- ただし腐るものも増えてくる
- 2月上旬収穫分が特においしかった
こうして比べてみると、収穫時期と追熟期間の見極めはかなり難しいと感じます。
同じ木でも年によって状態が違うため、「毎年同じ正解」にはならないのかもしれません。
今年は落果が多かった
2024年の記録では「2月上旬収穫がおいしい」と感じていたため、今年もできればその頃まで木にならせておきたいと考えていました。
しかし今年は、1月15日頃から急に落果が増えてしまいました。
そのため、慌ててすべて収穫することになりました。
今になって考えると、「もう少し残せたのでは」と思う部分もあります。
ただ、落果はさまざまな条件が重なることで起きるそうです。
例えば、
- 寒波
- 乾燥
- 強風
- 木の状態
などの影響があります。
実際、1月中旬は冷たい風が吹く日が続き、雨も少なくかなり乾燥していました。
こうした冬の寒さや乾燥が、伊予柑の落果につながった可能性もあるのではないかと感じています。
伊予柑の落下の記事はこちらからどうぞ
来年に向けての畑の手入れ
収穫後は、伊予柑の木の剪定を行いました。
周囲の草取りも行い、寒肥として鶏ふんも施しています。
現在は少しずつ新芽も動き始めています。
伊予柑は隔年結果になりやすいとも言われるため、来年、再来年も良い実がつくように、木の状態を整えていきたいと思っています。
今年の経験をふまえ、来年はさらに収穫時期と追熟期間を細かく観察してみる予定です。
まとめ|伊予柑の追熟で感じたこと
今回の結果をまとめると、
- 伊予柑は追熟で甘味が増すように感じた
- 収穫時期によって味の変化に差があった
- 暖房のない室内で約2か月保存できた
- 我が家では3月中旬頃が特においしく感じた
- 年ごとの気候によって結果は変わりそう
という結果になりました。
柑橘の追熟は、実際にやってみると想像以上に奥が深いです。
ネットの情報だけでは分からない部分も多いため、これからも毎年記録を続けながら、「一番おいしいタイミング」を探していきたいと思います。
