小さな無人販売のリアルな1年
無人店舗の片隅で行っている小さな無人販売。
2025年は、これまで感覚に頼っていた売上を「作物ごと」にしっかり記録してみました。
その結果――
年間売上は88,700円。
決して大きな金額ではありませんが、数字として可視化してみると、今まで気づかなかった傾向がはっきり見えてきました。
「何が売れて、何が売れないのか」
これは無人販売を続ける上で、とても重要なヒントになります。
【一覧】2025年 無人販売の売上実績
■ 野菜の売上
- きゅうり:6,500円
- かぼちゃ:5,700円
- なす:5,300円
- スナップエンドウ:5,000円
- さつまいも:5,700円(苗2,277円 → 利益3,423円)
- そら豆:3,200円
- 新玉ねぎ:3,100円
- 里芋:2,400円(種芋600円 → 利益1,800円)
- じゃがいも:1,800円
- ゴーヤ:1,300円
- ブロッコリー脇芽:400円
- 大根:400円
- ミニトマト:100円
👉 野菜合計:40,900円
■ 果物の売上
- 甘夏:8,400円
- スイートスプリング:8,300円
- 文旦(大):6,600円
- すいか:8,700円(苗約3,000円 → 利益約5,700円)
- グレープフルーツ:4,900円
- レモン:4,700円
- きんかん:3,400円
- 清見オレンジ:2,300円
- 文旦(小):500円
👉 果物合計:47,800円
意外だった3つの発見
① 100円の苗が高収益に化けた
一番驚いたのは、たった100円で購入したかぼちゃの苗です。
結果は――
👉 売上5,700円

さらに、知人からいただいたスナップエンドウの苗も
👉 売上5,000円
この結果からはっきりしたのは、
「苗の値段=収益」ではないということ。
重要なのは、
- 収穫量
- 栽培の手間
- 収穫時期(タイミング)
特に無人販売では、「一気に収穫できるかどうか」が売上に直結します。
② 小玉すいかはむしろ売れる
小玉すいかは約100個収穫しました。
正直、最初は「小さいと売れないのでは」と不安でした。
しかし結果は――
👉 8,700円の売上
これは予想以上でした。
理由として考えられるのは、
- 冷蔵庫に入りやすい
- 一度で食べきれる
- 家族が少ない家庭でも買いやすい
つまり、
「ちょうどいいサイズ」が価値になる
無人販売では「大きい=良い」ではないと実感しました。
③ 定番野菜は意外と売れない
玉ねぎ、じゃがいも、里芋などのいわゆる常備野菜。
「よく使う=売れる」と思っていましたが、結果は伸び悩みました。
考えられる理由はシンプルです。
👉 スーパーでいつでも買えるから
無人販売では、
- わざわざ買う理由があるか
- その場で欲しいと思うか
がとても重要です。
日常的に手に入るものは、価格が安くても強い競争力にはなりにくいと感じました。
無人販売で売れるものの特徴
1年間のデータから見えてきた傾向をまとめると、次の通りです。
✔ 季節感があるものは強い
例:スイカ、柑橘類
→「今しかない」が購買意欲につながる
✔ 少し特別感のあるものが売れる
例:文旦、スイートスプリング
→スーパーに並びにくいものは強い
✔ サイズは“ちょうどいい”が正解
→小玉すいかの成功が典型例
✔ 常備野菜は不利になりやすい
→価格ではスーパーに勝てない
スイートスプリングの話はこちらから
無人販売は「スーパーとは別の市場」
今回強く感じたのは、
無人販売はスーパーの代わりではないということです。
むしろ、
- ちょっと珍しい
- 旬を感じる
- 思わず手に取りたくなる
そんな「楽しさ」や「発見」がある商品が求められている市場だと感じました。
2026年に向けた戦略
今回の結果をもとに、来年の方向性も見えてきました。
- 果物をさらに強化する
- 小玉・食べきりサイズを意識する
- 常備野菜は作りすぎない
無人販売は規模が小さいからこそ、こうした調整がしやすいのが魅力です。
まとめ|無人販売は小さな実験の積み重ね
2025年の売上は88,700円。
数字だけ見れば大きくはありません。
しかし、
- 何が売れるのか
- なぜ売れるのか
- 何が売れないのか
こうした「答え」が見えたことは、とても大きな収穫でした。
無人販売は、ただの販売ではなく
小さな実験の積み重ねです。
2026年はどんな結果になるのか。
また記録していきたいと思います。
無人販売の売上を記録していますが、畑の価値は売上だけではありません。
我が家で食べた野菜や果物の自家消費額も計算して、実際の収支をまとめてみました。
こちらからどうぞ