はじめに
春が近づいてくると、ホームセンターや苗屋さんの店頭に種芋が並び始めます。
畑をやっていると、「今年はどの品種を植えようかな」と考える時間も楽しみのひとつです。
一方で、家の台所に置いてあったじゃがいもから芽が出てしまい、
「これ、食べても大丈夫?」
「もったいないし植えられないかな?」
と迷った経験がある方も多いのではないでしょうか。
今回は、実際に芽が出たじゃがいもを植えてみた体験と、「きたあかり」と「男爵いも」の違い、さらに家庭菜園で人気の理由についてまとめてみました。

春はじゃがいも植えのシーズン
そろそろじゃがいもの植え付けシーズンです。
春の陽気が少しずつ増えてくると、畑仕事の準備も忙しくなりますね。
最近では、種芋を買いに行くタイミングを逃すと、人気品種はすぐ売り切れてしまうことも少なくありません。
特に「きたあかり」は人気が高く、店頭から早めになくなる印象があります。
我が家の無人販売では、叔父が長年育てていた「きたあかり」を引き継いで作ってきました。
個人的には甘みがあってとても美味しく、じゃがいもらしいホクホク感も強いため好きな品種です。
ただ、不思議なことに無人販売では思ったほど売れ行きが伸びませんでした。
お客さんの中には「男爵のほうが料理しやすい」「昔から食べ慣れている」という方も多いようです。
そこで今年は、思いきって「男爵いも」も植えてみることにしました。

芽が出たじゃがいもは食べてもいい?
じゃがいもの芽には「ソラニン」や「チャコニン」といった天然毒素が含まれているため、芽の部分はしっかり取り除く必要があります。
また、緑色になった部分にも毒素が増えることがあるため注意が必要です。
少し芽が出た程度なら、芽とその周辺を厚めに取り除けば食べられる場合もありますが、芽が大きく伸びていたり、全体が柔らかくなっている場合は無理をしないほうが安心です。
ただ、芽が出たじゃがいもを見ると、「この生命力を活かして植えてみたい」と思ってしまうことがあります。
実際、家庭菜園では食べ残しのじゃがいもを植えて育てている方も少なくありません。
芽が出たじゃがいもは種芋にできる?
じゃがいもを植える際、一般的には「種芋専用」のものを使うことが推奨されています。
種芋とは、植え付け用に管理・生産されたじゃがいもで、病気に強く、発芽率も安定しているのが特徴です。
一方、スーパーなどで販売されている食用じゃがいもは、食べることを目的としているため、病気を持っている可能性もあります。
そのため、本格的に栽培する場合は、やはり専用の種芋を使ったほうが安心です。
とはいえ、家庭菜園レベルで少し試してみる程度なら、芽が出たじゃがいもでも十分育つことがあります。
実際に植えてみると、小さな芋からでもしっかり芽を伸ばし、土の中でどんどん成長していきます。
越冬したじゃがいもの力強さを見ると、植物の生命力には毎回驚かされます。
きたあかりと男爵いもの違い
今回植える「きたあかり」と「男爵いも」は、見た目や味、料理との相性にも違いがあります。
きたあかり
きたあかりは甘みが強く、ホクホク感がある人気品種です。
加熱すると栗のような風味を感じることもあり、じゃがバターにすると特に美味しいと思います。
煮崩れしやすい特徴がありますが、それが逆にポテトサラダでは滑らかな食感につながります。
家庭菜園をしている方の中で「きたあかり」を作る人が多いのは、
- 甘くて美味しい
- 収穫量が比較的多い
- 家庭で食べると満足感が高い
- スーパーでは男爵ほど見かけない
といった理由があるように感じます。
実際、私のまわりでも「せっかく家庭菜園をやるなら、市販品と違う美味しさを楽しみたい」という理由できたあかりを選ぶ人が多い印象です。
男爵いも
男爵いもは昔から定番の品種で、ホクホクした食感が特徴です。
加熱すると柔らかくなりやすく、コロッケやマッシュポテトにも向いています。
保存性が高いため、収穫後に長く楽しめるのも魅力です。
また、「じゃがいもといえば男爵」というイメージを持つ方も多く、無人販売ではこちらのほうが手に取られやすい可能性もありそうです。
家庭菜園初心者でもじゃがいもは育てやすい
じゃがいもは、比較的家庭菜園初心者でも育てやすい野菜だと思います。
植え付け後はしっかり芽が出てきますし、土寄せをしながら育てていく過程も楽しいです。
収穫時に土の中からごろごろ出てくる瞬間は、大人でもかなり嬉しくなります。
ただし、
- 水はけの悪い場所を避ける
- 連作を避ける
- 芽かきをする
- 土寄せを忘れない
など、基本管理は大切です。
特に土寄せ不足は、じゃがいもが日に当たって緑化する原因になるため注意したいところです。
芽が出たじゃがいもを植える楽しさ
芽が出た芋を植えることは、「捨てるはずだった命をもう一度育てる」ような感覚があります。
もちろん、病気リスクを考えると専用種芋のほうが安心ではありますが、家庭菜園ならではの楽しみ方としては面白い経験です。
春の畑仕事の始まりに、越冬じゃがいもをじっくり眺めながら植え付け準備をする時間は、なんだか季節の変化を感じさせてくれます。
今年は、「きたあかり」と「男爵いも」の生育の違いも観察していきたいと思います。
発芽の勢い、葉の茂り方、収穫量、味の違いなど、実際に育ててみないと分からないこともたくさんあります。
また収穫時期になったら、その後の様子も記録していきたいと思います。
実際に植えた記事はこちらからどうぞ
里芋も芽が出てきた話はこちらから